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人狼vs狩人編(17)
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4日目・夜つづきのつづきのつづき
side:アラン
唇はすぐに離れていった。
しばらく無言の時間が流れた後、エドガー先輩はぽつりと言葉を発した。
「…すまない、アラン」
「先輩…」
早く、返事をしなくては。
「先輩、ありがとうございます」
「え…?」
エドガー先輩は瞬きをした。
「僕、嬉しいです。僕の存在が、エドガー先輩の役に立っていたのなら」
「アラン、しかし…」
「僕は大学で出会ってから、ずっとエドガー先輩のことが好きです。一番好きです。エドガー先輩に好きって言ってもらえたのも、すごく嬉しいです」
「しかし、アランの好きは、私の好きとは違う」
エドガー先輩は冷静な口調で断定した。
「僕…わからないんです」
「わからない?」
「僕は、恋愛をしたことがありません。どういう状態なら好きってことなのか、全然わからないんです。エドガー先輩のことは好きです。ずっとそばにいて、役に立ちたいです。そういうことですか?」
「…違うよ。アランは私を傷つけないために、私のことを好きである可能性を探しているだけだ」
エドガー先輩はため息をついた。
「いつかアランには、本当に大切な大好きな人ができる。それはきっと、私ではない。私ではない方がいい」
「先輩…」
「だから……」
「先輩?」
「…なんでもない」
エドガー先輩はそれ以上続けずに、僕の手をつかんだ。
「忘れてないよな?私が何をしに来たのか」
「はい」
僕はエドガー先輩をじっと見つめた。
「僕はエドガー先輩の役に立てるなら、何をされても構いません」
「……そうか」
エドガー先輩の手が僕の寝間着のボタンを1つずつ外していく。
最後の1つに差し掛かったとき、僕は思わず声を出した。
「あ、あの」
「どうした?」
「僕、こういうの、初めてなので…優しくしてください」
「…わかったよ」
「すいません。22にもなって…」
「わかったから」
エドガー先輩は最後のボタンも外し、そのままの勢いで僕を真っ裸にしてしまった。
そして無言で僕の体をじっくりと見ている。
「せ、先輩…僕だけ何も着てないの、恥ずかしいです」
「アランは見た目の割に筋肉がついてるな」
「何言ってるんですか…」
「そのくせ皮は被ってるのか」
「か、仮性です!…ていうか、なんでそんなこと言うんですか!」
「アランが緊張してるんじゃないかと思ってな」
「大丈夫、です。なんでもどうぞです」
口ではそう言ったものの、やはり少し怖くて、僕はぎゅっと目をつむった。
しばらくして、エドガー先輩の手が僕の頬に触れるのを感じた。
「好きだよ、アラン」
エドガー先輩はそうつぶやくと、再び僕にキスをした。
今度のキスはすぐには終わらず、僕の口の中に先輩の熱い舌が侵入してきた。
こんなキスをするのは初めてなので、どうしたらいいのかわからない。
僕が戸惑っている間にもエドガー先輩の舌は動き回り、舌同士を擦り合わせたり、僕の舌を吸ったりしてくる。正直…気持ちいい。
そこで僕ははっと気づいた。
エドガー先輩と同じことをすれば、気持ちよくなってくれるはずだ!
嬉しくなってどんどんエドガー先輩の動きを真似していく。
すると突然、エドガー先輩は吹き出してしまった。
「先輩?どうしました?」
「アラン、どうして全部真似してるんだ?」
「やり方とか、よくわからないので…。自分がされて気持ちよかったようにエドガー先輩にもしてあげれば、二人とも気持ちいいと思ったんです!」
「はは…可愛いな」
「ど、どういうことですか?」
エドガー先輩は何も答えずに、少し勃ちかけている僕のペニスへ目を向けた。
「ああ、剥けてるな」
「だ、だから仮性って、言ったじゃないですか…」
エドガー先輩は僕のペニスを見ながらなにやらじっと考える素振りを見せた。
「先輩…あんまり見られるとほんと恥ずかしいんですけど…」
「そうか」
そう言うとエドガー先輩は僕をベッドへと押し倒し、耳元に顔を近づけた。
「よく聞け。私はアランを痛い目に合わせるのも汚いところに突っ込ませるのもしたくない。だけど本番をしなくては透が納得してくれないかもしれない」
「はい。でも僕は痛くても汚くても全然…」
「私が嫌なんだ。だから、今からフリをする。アランはとりあえず痛そうにでもしとけ」
「で、でも、先輩はいいんですか?僕、先輩を気持ちよくさせられるならなんでも…」
「いいから黙ってろ」
エドガー先輩は僕をひっくり返し、腰を高く上げさせた。
姿は見えないけど、後ろでカチャカチャ言う音が聞こえて、先輩が一物を取り出しているであろうことが推測される。
やがてお尻に温かく硬い物が当てられたような感覚がし、ああついに始まるのかと唾を飲み込んだ。
「アラン、足をもう少し閉じてくれ」
エドガー先輩がなぜか小声で僕に指示した。
「はい?わかりました」
僕も小声で答えて足を閉じると、足の付け根に何かを感じ、気になって下から覗き込むと…
「おい、見るな」
「は…はい」
エドガー先輩…いたって普通の大きさだった…。
「じゃあ…動くからな」
そう言うとエドガー先輩は、腰を前後に動かし始めた。
もちろんそれに連動して先輩のペニスも僕の股の間を擦るように動く。
そしてまたそれに連動して僕のペニスに先輩のペニスが…
「おい、痛いフリをしろ。この部屋監視カメラあるんだからな」
「はっはい…でも…あっ…気持ち、よくてえ…」
「そ……それはよかったけど…」
エドガー先輩の普通サイズのペニスが少し大きくなった気がする。
恥ずかしいのに、変な声が止まらない。
「はぁっ…んっ…んんっ」
「あ、アラン…そんなにっ…いいのか?」
「あんっ…とっても、きもちいいです…」
今まで1人でしかしたことがなかった。2人いるとこんなにたくさん快感が得られるなんて…。
「エドガーせんぱい」
「なんだ?」
「挿れたいなら…いいんですよっ…」
「アランは、そうしてほしいのか?」
「そのほうがせんぱいは気持ちよくなれるんですよね?ぼく、せんぱいの役に立ちた…んあっ?!」
エドガー先輩は僕の言葉を遮るように、動きのスピードをどんどん速めた。
「ああっ…せんぱい、そんなに速くしたら、ぼく、イッちゃいます。せんぱいも、すぐに…」
「そのために速くしたんだ」
「どうして、ですか?このままじゃ、挿入の前にイッ、イッちゃ…」
「いいよ、出せ」
「あっああああっ」
白濁した液体が勢いよく飛び出した。その後すぐにエドガー先輩も射精し、部屋にはしばらく呼吸の音だけが響いた。
無性に疲れてしまい、ベッドに横になると、エドガー先輩が頭を撫でた。
「すまないアラン…。もう今日でお別れだ」
「え…どういうことですか?」
「このまま一緒にいたら、私はいつかアランを無理矢理犯してめちゃくちゃにしてしまうかもしれない」
「そんな…先輩は絶対そんなことしないですよ。それに僕、先輩になら何されてもいいって何度も言っているじゃないですか」
「……じゃあな。思えばヤスに襲われた時点で、姿を消しておくべきだった」
「先輩!置いていかないでください!なんでもしますから!」
「嬉しいけど、そういうのはだめなんだ」
「わかりません…」
そのとき扉が開き、透が入ってきた。
「お疲れさま、エドガーくん!言っておくけど、素股なのバレバレだったからね!今回は洋子ちゃんが満足してたから許すけど、ちゃんとやってよねー」
「…帰る」
「先輩!」
歩いていく先輩を引きとめようと立ち上がるが、透に手をつかまれた。
「アランくんは、これから船で帰りましょー」
「先輩!また一緒に仕事できますよね?」
遠ざかるエドガー先輩に呼びかけるが、返事はなかった。
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