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人狼vs狩人編(19)
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5日目・夜
残り人数 5人
シン
ショウヤ
ナツキ
ソウタ
ミコト
×マサジ
×ヒロ
×ヨウ
×ミノリ
×アラン
×エドガー
<これまでの流れ>
1日目夜
アランガード→エドガー
2日目昼
誰も欠けていなかった
ショウヤが占い師→ミコト=ゲイではない
ミノリが占い師→アラン=ゲイではない
ナツキがスパイ(対抗なし)
マサジが追放される
2日目夜
アランガード→ナツキ
3日目昼
ヒロがいなくなっていた
ナツキがスパイ→マサジ=ゲイではない
ショウヤが占い師→ヒロ=腐女子
ミノリが占い師→ヨウ=ゲイ
ヨウが追放される
3日目夜
エドガー襲撃→ショウヤ
アランガード→ショウヤ
4日目昼
誰も欠けていなかった
ナツキがスパイ→ヨウ=ゲイではない
ショウヤが占い師→ソウタ=ゲイではない
ミノリが追放される
4日目夜
アランガード→エドガー
エドガー襲撃→アラン
5日目昼
アランがいなくなっていた
ショウヤが占い師→エドガー=ゲイ
ナツキがスパイ→ミノリ=ゲイではない
エドガーが追放される
side:シン
ついに一人になった。しかも特大ピンチだ。このままでは明日正体が暴かれ追放され負けてしまう。
…とはいえ、俺はこれまでより勝ちに対して執着がない。
今回勝ったところで、賞品は「願いを叶える」だ。よく考えたらそんなのできっこないだろう。何か願ったとしても、向こうの都合よく代替されて叶うに違いない。
「やだなあ、シンくん。僕は有言実行だよ。どんな願いでもそのまま叶えてあげる」
突然耳元で声がして、はっと振り向くと透がいた。
「…どうしてここに」
ここは鍵を閉めたコテージの中だ。
まあ、透が神出鬼没なのにも慣れてきたが。
「エドガーくんがいなくなったから寂しいんじゃないかと思ってね!…で、僕はちゃんとどんな願いも叶えてあげられるよ。この石があるからね」
「…石?」
透はポケットからやけに丸い石を取り出した。
「覚えてない?シンくんが一番初めにこの島に来たのは、この石を探していた村木くんに雇われてのことだったよね」
「ああ!あの石か!」
そういえばきっかけは宝探しだった。何でも願いが叶う伝説の石を探してほしい…だっけ。
「この石には僕を妊娠させるほどの力があるよ。それがありならなんでも叶うでしょ。あ、そうだ。シンくんもヤスくんを妊娠させちゃえばいいじゃん。そうすればヤスくんはきっと君を頼って」
「却下だ」
ヤスが俺の子どもを妊娠……いや、さすがにダメだろう。
そもそもヤスのことだから、相手がいすぎて誰の子どもかわからないなんてオチになるに決まってる。
でも、そうか。この石があれば、ヤスが俺だけを見るように願うことも…できるのか?
「ふふ、やる気出た?この石すっごく便利でさ、今日は何もしたくないなーとか考えてると、勝手に部屋の掃除やら食事の支度やらしてくれるんだよね。使用期限もないみたいだし。いやあ宝物だよ」
「せっかくそんなにすごいものを持ってるのにちっさい使い方だな」
「ま、そんなことより、今日は誰を襲うのか決まった?」
俺が勝つためには…方法は一つしかないだろう。
「今夜はショウヤを襲う」
「…へえ?」
ショウヤが明日残っていると、俺がゲイであることは言い逃れできなくなってしまう。だから、俺が勝つためにはショウヤを消すことは絶対条件だ。
もちろん、昼にソウタが言っていたように、ボディーガードに阻まれてしまうかもしれない。しかし、それでも他に道はないのだ。ソウタが守る相手を間違えた。ソウタが実はボディーガードじゃなかった。そんな可能性に賭けてショウヤを襲うしかない。
それに、ソウタがボディーガードではないという可能性は一応残っている。
俺とエドガーは3日目の夜にボディーガードに阻まれ、襲撃失敗した。そしてそれ以降、ボディーガードの行動は確認できていない。つまりボディーガードは、4日目の昼に残っていた、役職持ちだと主張していないノンケ…アラン、ソウタ、ミコトの中にいることがわかる。
もしアランがボディーガードだったとしたら、今日の襲撃は成功する。
確率は、3分の1だ。大丈夫。そんなに低くない。
それより問題なのは、無事ショウヤを襲えた後のことだ。どうやってナツキがゲイであると思いこませるか。かなり強引に進めないといけない。
「おーい、シンくん。何考えてるの。行くよー」
「あ、うん」
コテージを出る透についていこうとすると、透は立ち止まってにやっと笑った。
「…なんだ?」
「シンくん、ずいぶん素直だよね。慣れてきたんじゃない?最初の時は薬使わないとできなかったくらいなのに」
「……」
「あーあ。いつかシンくんもヤスくんみたいになっちゃうのかなあ」
「……うるさい」
俺はヤスみたいにはならない。
ヤスには好きな人がたくさんいるみたいだけど、俺が好きなのはヤスだけだ。
「あ、今、お金とヤスくんを比べなかったね」
「は?」
こいつ、心が読めるのか?
「そんなに好きなら仕方ないね。僕にはヤスくんってクズにしか見えないけど」
「やっぱりヤスは…ただのヤリチンなのか?俺のことも、しまりのいい穴くらいにしか見てないのかな」
思わず弱気な発言をしてしまった。案の定、透はにやにや顏をさらにむかつく方向へとパワーアップさせた。
「シンくん、しまりがいいんだー」
「黙れ…。お前、心が読めるんなら、ヤスが何考えてるのか教えてくれよ。どうしてヤスは…」
「はいタイムアップ!いい加減ショウヤくんとこ行くよ」
まあ、ヤスのことは…ヤスに聞くしかないか。
目の前のことに集中することにして、俺はショウヤのコテージへと急いだ。
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