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3人人狼編(15)
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4日目・夜
残り人数 8人
シン
ヤス
ナツキ
ソウタ
ミコト
マサジ
ナルミ
カエデ
×ヨウ
×ハヤト
×アラン
×ショウヤ
×アキラ
×ゴロウ
side:シン
「うーん。どうしようね、今晩」
ヤスは部屋に帰るなりベッドに転がった。
「3つ考えられるな」
俺はそんなヤスの隣に腰かけた。
「3つって?」
「カエデを襲うか、ナツキを襲うか、このまま2人でいちゃいちゃして夜を明かすか」
「3つ目いいね」
「いいよな」
ヤスは体を移動させ、俺のももの上に頭を乗せてきた。
膝枕だ!
下を向くとヤスと目が合う。
「でも、無理だね。透さんに怒られちゃうから」
「…そうだね。ここはカエデを襲うのがいいんじゃないかな」
「どうして?」
「明日カエデが残っていると、俺がゲイだと占われてしまう。そうなると、ヤスが本物の占い師だと信じさせることができなかったら、俺たち2人とも追放されて終わりだ。でもカエデがいなければ、俺の正体は一応うやむやになる。ヤスが本物の占い師ってなればそれでいいし、そうならなくても最悪、ヤスは腐男子だってことにできれば、2人とも残ることができる」
「ふーん。なるほど」
「おい、ちゃんと聞いてたか?」
「ふふ。じゃあ俺がカエデを襲いにいこうかな」
「…え、ヤスが?」
ヤスは起き上がり、伸びをした。俺のももが軽くなる。
「俺まだ1回も行ってないよ。不公平じゃん」
「ま、まあ…」
「どうしたの?不満そうだね」
「いや…また恋人が1人増えるのかなと思って不安で…」
そう言うと、ヤスは俺の頭をゆっくり撫でた。
「大丈夫。どれだけ恋人がいても、俺はシンのこと大好きだよ」
「うーん…」
そうじゃない、と思いつつもきゅんとしてしまう。
「大好きなら、恋人は俺だけにすればいいのに…」
「嬉しいな。そんなに俺のこと好きなんだね」
ヤスはぎゅっと俺を抱きしめた。
はぐらかされてる気がする。いや、これは完全にはぐらかしている。
「大好き大好きっていうけど、ヤスは俺のどこがいいの?」
昨日から疑問に思っていたことを呟いた。
「そうだな…最初は俺に裏切られて襲われるシンが可愛かったっていうのがきっかけだったけど…」
「……」
「安心するから、かな?あはは、上手く言えないや」
「安心?」
よくわからない。俺の何に安心してるっていうんだろう。
「まあ、理由なんてどうでもいいよ。さ、そろそろ行こうかな。留守は頼んだよ」
最後にもう一度ぎゅっとして、ヤスは部屋を出て行った。
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