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彼。
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___________...
サイン会は予定通りに始まり、そして予定より少し遅めに終わった。
緊張した、生きていてこれまでにない位、心臓が働いてくれた。
たくさんのファンの方々が、僕の小説が好きだと、感動したと言ってくれた。
変な笑顔を向ける事しかできなかったが、楽しかった。
久しぶりに、胸があったかくなる感覚を味わった。
「先生、お疲れさまです。ファンの方、喜んでくれてましたよ!まさか、27歳の“独身”があんな感情の激しい小説を書かれているなんて。」
独身は余計だろう。と心の中で毒づきながら、帰る支度を整えていた。
でも、良かった。また暫くはつまらなくなるが、今日一日を楽しむことができて。
明日も、仕事頑張ろう。と、決意していた時だった。
「……っ、あの!!」
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