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いい調子。
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ああああああああ何だって!?
連絡先を交換したいと言ったのか、彼は。
「俺、ほんとに先生のファンで。こうやって食事しながら話せるだけで幸せなんですけど、良かったらまたお話ししたいな、なんて。」
なんて男が喜ぶツボを知っている男なのだろう。ア、男だからか。
「あぁ、勿論。僕も今日は凄く楽しかった。また連絡するよ」
なんとか平静を装い、震える手を必死に抑えながら彼と連絡先を交換した。
無論、代金は申し訳ないという彼を制し、僕が払った。
あぁ、楽しかった。今日は幸せだった。そのまま今日はその場で別れた。
帰って、彼にメールをしてみた。内容は至ってシンプルに、今日はありがとう、とだけ送ってみた。
僕は、9歳も下のしかも男に恋をしてしまったのか。
まさかの自分のゲイ発覚には驚きだが、これもまた人生。相手は可愛い天然男落としの天才だ。
どう攻略したら彼を落とすことができるだろう。まずは手始めにまた食事にでも誘ってみるか?
僕の脳内は彼でいっぱいだった。椅子に腰かけ、パソコンの目の前に位置する。
今は何だか、小説のアイディアがむくむくと浮かんでくる。今日一日で刺激を受けすぎたせいだろうか。
そのまま僕は小説作成へと没頭した。
_____________________…
意識がパソコンから逸れたのは、携帯のメールを着信するときの軽快な音が耳に入った時だった。
時間を見ると、もう夜中の3時を回ろうとしている。
こんな時間に誰だろう。と疑問を浮かべつつ受信箱を見ると、彼からだった。
『こちらこそ、有難う御座いました。また会えるのを楽しみに待ってます』
待ってます、の横には可愛らしい顔文字がちょこんと付けられていた。
彼も、僕と会うのを楽しみにしてくれているのか。そんな自己満足に浸りながら、メールを笑顔で見つめる。
でも、なぜこんな遅くにメールをしてきたのだろうか。自分は夜型なので、夜に小説を書き、朝から昼までは寝るという昼夜逆転の生活を送っている為この時間は楽勝に起きている。
最近の高校生は、こんな夜まで勉学に励んでいるのだろうか。
そんな考えで特に気にも留めず、またパソコンへと向かった。
___________…
次の日、いつも通り真昼のど真ん中で目を覚ました。
まだ眠気が飛ばず、眠い目を擦りながら何気なく寝覚めのコーヒーでも啜ろうと準備をしていると、携帯が体を震わせながら音をたてた。
昨日から何となく忙しいな、と呟きつつもどうせ担当者だろうと通話のスライドを引き、耳に当てた。
「もしも、「先生っ!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一気に目が覚めた。
彼だ。
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