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彼女。
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___________…
「はぁ、…ぜぇ、」
くっ…27とは思えない体力の無さだ。不甲斐ない。
あの後彼を必死に追いかけ、なおかつバレないように身を隠しながら尾行した。
やはり、浮かない顔をしている。
前会ったアッチのタイプの友達との待ち合わせならば、あのような表情をするはずが無い。
ここは、小説家らしく得意の妄想力…いや、想像力で予想してみよう。
もしかして、虐められているのか。
いや、それは無い。自分がリーダー的存在だから、読書が趣味な事はバレたくないと言っていた筈だ。まさか、虐めているのは…彼より年上なのか?
彼より年上と考え、更に彼よりインパクトのある見た目……
ご、極道か!!!!!??
まずい、それは非常にまずい。
助けに行っても僕は多分内臓と皮膚に解体されて帰って来るだろう。
それともあれか?簀巻きにされて海に沈められるのか?
ともかく、彼が危ない。助けなければ。
彼を助ける方法をうんうんと悩んでいた、その時だった。
彼の目の前に黒のポルシェが外車らしくやかましい音をたてながら止まった。
ああああああああ、やややややっぱり極道なのか!!!!!
君!!まさか闇金に手を出したりしちゃった口なのか!!!!
助けなければ、彼が、危ない。
しかし、目の前で起こった光景は僕の考えとは360度違ったものだった。
外車から降りてきたのは、一人の女性だったのだ。
「……え…?」
化粧は濃いが、美しい身形をした彼女。
僕と同い年か、それとも僕より少し若いか、といった所だろうか。
え、まさか彼女、なのか?
彼女なのか?
いや、まさか。そんなこと彼は一言も言ってきたことが無かった。
想い人は居るらしいが。
……その時点で僕の失恋は確定だと思っただろう其処の君!!!!!!!!!!
あいにく、僕は鯨に鯱ということわざをモットーにしている男でね!!!
諦める気なんて、早々無いのだよ。
なぜか何処かの誰かに説明しているかのような口調になってしまったが、取り合えず彼らを眺めているとしよう。
眺めていること数分、彼は妙に彼女によそよそしい態度だった。
下を向き、困ったように笑いかけ、目線が泳いでいる。
それに比べて彼女は……
彼にナメクジの様に粘着質に触れ、その下着で精一杯盛ったような胸を擦り付けている。
…汚らわしい!!実に不潔だ。不純だ。
どうせ、その厚化粧を引っぺがしたらアメーバのような顔をしているのだろう!!!
いや、ゾウリムシがお似合いかもな!!!!!!
おっと、口が悪くなってしまった。
妬みと、憎悪と、嫉妬の眼差しで彼女を見つめていると、彼女の対応的にそろそろ別れる様子のようだ。
ほ、と少し胸を撫で下ろした瞬間、僕は衝撃的な行動を目にしてしまった。
なんと、彼女が彼の胸倉を掴み、接吻を交わしたのだ。
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