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祝
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「ゆぅーちゃーん!」
「ふぇ!」
後ろから飛びつかれる。
「はるっ?」
「えへへへ…」
抱きつかれて斜め下から見える、はるの顔。
「夕飯なぁに?」
「カレーにしようと……あ!食べたいものあった?」
「ゆーちゃんが作るならなんでもいーよ?」
「じゃあ、カレーで!」
僕は…カレー大好きです!
小さい頃食べた母さんのとか好き!
食べ比べとか好き!
「カレー好きなんだっけ?」
「はいっ!大好きで…っん」
途中で口を奪われる。
「ふ……ぅん」
深いキス。
手に持っていた包丁を置いて、キスに集中する。
「んぁ、ふ……何するんですか」
「カレーに大好きって言ったから」
「なっ…馬鹿なの?ねえ!」
「ははは、俺だけに好きって言ってよ」
楽しそうに笑う。
「それとこれは違うってばぁ!」
「それでも…ね?」
「っ…」
ずるい。そんなの。
そんな、優しい目されたら、返せない。
「まあ、ちょっと出かけてくるわ」
「へ?どこに?」
火照った顔が冷める。玲のせいだろう。聞きたい。
「大丈夫だって。ケーキ買ってくるだけだから」
「ケーキ?」
「うん……結ばれた、お祝いね」
耳元で囁き、妖しい笑みを浮かべて玄関へ歩き出す。
「ぇ、え?そんな、いいですってば」
「俺が祝いたいんだよーだ、いってきまーす」
「気をつけてよ?いってらっしゃいっ!」
前からそうだ。考えたら行動。
「結ばれた、かぁ…へへへ」
変な笑い方をしてしまう。
玲は、あの人とむすばれたのかな…
「あ、カレー」
すっかり忘れていたカレーに、手をつけ始めた。
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