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次の日。
はるに許可をもらい、亮太に呼び出されて亮太達の家に来た。
玲はいない。
「…………」
「…………」
無言が来てからずっと続いている。さっきから亮太の顔がすごく険しい。
僕こういうのは苦手なんだ!がまんできない!
「亮太っ!」
「っ?なんだよ…」
「何の用で呼んだのさ!」
ちら、と亮太が視線を信乃さんにずらす。
「ん?僕から言うの?」
「うん…」
なんなんだよ。そんな躊躇うことなの?
「まあ、単刀直入に言いますと…ぼくの意見では、祐樹くんはそのまま今の彼氏とくっついて、僕たちの家でシェアしませんかー、ということなんだけど…っいたい!いたいよ!亮太!」
「だからっ!俺は玲と寄りを戻せって…!」
「亮太」
「っ!」
誤解しないで欲しい。愛があればいいんじゃない。
「僕、はるが好きだから。ごめん」
「でもっ…、、」
「信乃さん。シェアなんですけど、それは嬉しいんではると考えさせてください」
「もちろん、待ってる」
「信乃っ!」
「亮太、勘違いしてるっぽいけど…僕、玲とはセフレみたいなもんだったんだよ?」
「でも玲は愛してるって!」
「違う。それは、違う相手だ」
「…」
これで、合ってる。亮太と関係が崩れないことを祈りたい。
「じゃあ、僕は、戻ります。すいません、おじゃましました」
「ああ、おくろーか?」
「大丈夫です、そんなに遠くないんで」
「え、あ、ありがと…」
外へ出て、最寄り駅まで歩く。
「あのさ、」
「ん?」
「ほんとに、それで良いの?」
「…うん。はる、良い人だよ」
「そっか。俺と仲良くなれそ?」
「ははっ、それ?なれるよ、多分。結構ゲーム好きだしね」
「おお、それなら平気かな」
そこから無言で、駅についた。
「じゃ、ありがと」
「…聞いて」
「どした?」
「俺、玲苦手だったけど…考えろよ」
踵を返して戻って行く。
「えっ?あ、ありがとね!」
よくわからなかった。
でも、ぼくは玲とはもういいんだ。
はる、仕事やれてんのかなぁ…
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