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ココア
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「落ち着いた?」
リビングに入って、あったかいココアを飲んだら涙が溢れてしまい、はるが抱きしめ、慰めてくれた。
「うん、ありがと」
声をあげて泣いたから、少し掠れていた。
「あ、ココア…冷めちゃったね。水持ってくるよ」
「うん」
湯気の立っていたココアは冷めきっていた。
“ごめん”
玲がそんなこと言うなんて。
らしくないし、そんなことを今更…
「ほい、みず。で、どうしたのかなぁ?」
びく、と肩が動く。
「あ、ごめん。無理に話さなくても良いからな。でも、話すと楽になるで?」
「関西弁…」
「ああっ!やっちゃったぁ…」
頭を抱えて、あ"ー!と言う。
そんな大袈裟な、と笑う。
「ふふ、笑ったな?ほれほれ、話せ」
「ははは、はっ、うん。話すよ」
なんか、ペラペラと、他人事のように話せた。はるは時々眉間に皺を寄せながら聞いていた。
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