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過去、
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「ぷはっ、はあ、はあっ…」
「答えてよ」
顎を掴まれて、返事を問われる。
出てしまったら、ばれちゃう?
そしたら、先輩を傷つける。それは嫌だ。
躊躇っていたら、持っていたのか小さな折りたたみ式のナイフで腿を軽く切られた。
「あっ!いっ、たぁ」
「はやく答えろよ」
「…………で、ないから、」
「うん、賢明な判断だよ。出たら激しくしちゃおうと思ってたんだ」
携帯をいじって、着信を切った。
切れてすぐに、また携帯が震えた。
その先輩の行動に犯されながら涙を流し続けた。
「あっ、あっ、あっんぁ」
「声可愛いね、気持ちいい?」
「きも、ちいっ、からぁ」
薬のせいで、意思とは関係なく気持ちよかった。
「裕樹くん口から涎出ちゃってる」
「んあっ、ぁう、きもち、い、ぁ」
先輩の言葉なんて耳に入らなかった。
ガラッ!
さっきの先輩より乱暴に開けられたドア。
それにも気づかずに喘いでいた。
「ゆーちゃんっ!」
ふと、知った声が聞こえた。でも、これはきっと自分が生んだ幻聴で、この先輩に呼ばれたのだと勘違いをした。
「あっん、せんぱぃ、ぁあ、もっとっ、はげしくしてえっ、い、いかせてっ」
「わかってるよ」
「ゆーちゃん…」
はっ、と顔をドアへ向ける。
やっとわかったのだ。
名前を呼んだのは、はる先輩だという事を。
「ぁ、ああ…や、やだ、うそっ…ぁあ、ああ」
混乱した。知らない人の上で喘いだ僕をみれば、きっと嫌われる。
「裕樹くん。ばれちゃったね」
「やだあ!やっ、あ、ぜんぶっ、ぜんぶ薬がっ…!」
「あー、薬のせいにしちゃうんだ」
ずる、と出て行く。
「ひっ、うぁ…いや、やだあ」
「じゃあね、裕樹くんと田辺?」
はる先輩はすぐに寄り添ってくれた。
「やあっ、はなせ、やだっ」
「ごめん、ごめんね、こんなっ…ごめん」
「ふぇ…ひっく、や、だ」
あの後、しばらく会いたくなくて避けていた。
でも、はる先輩が聞いてきて、全部解決した。あの先輩がどうなったかわからないけど。
まだ、それをひきづっていたのだ。
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