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電話、他
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突然、僕の携帯が鳴る。
「誰だろ?」
「とりあえず早く出な」
「うん」
手を伸ばして、携帯をとり、画面を見た。
「あ…」
「誰?………よいしょっ」
「えっ!ちょっと待ってよ」
出るのを躊躇っていたら、携帯を上から取り上げられる。画面には、玲、と出ていた。
「もしもーし」
「はるっ?なんでっ」
まずなんで昨日の今日でこんなに普通なのか聞かせてくれ!
「あー、俺?俺、ゆーちゃんの彼氏だよ」
「?」
会話の内容が気になってそわそわしてしまう。戸惑っていると、急にはるがこっそり耳に近づいた。
「ゆーちゃん、上目遣いで慌てた顔とか襲いたくなっちゃうよ」
「っ!」
ぼぼぼぼ、と顔が赤くなるのがわかる。
それにしても電話してんのに、そんなことをやすやすと…
「はいはい、うん。じゃあ……5時に、そう、うん、じゃあまた」
電話を切って、携帯を返される。
「何話したの?」
余計なことを言ってたらどうしよ。玲を傷つけてしまったかもしれない。
「今日会いたいってさ。5時に駅前のカフェに集合だから、昼飯食べよっか」
「会うの?」
「うん。それにしても彼、イケボだねえ」
「いや、そうだけど…本気?」
戦争起きそう…大戦じゃなくて冷戦が。なんか怖いし、前の別れ方で会いたくない気もする。
「俺がいるから、ね?」
「……でも」
「い、る、か、ら、ね?」
肩を掴まれ、黒い笑みを浮かべて言われる。脅しでしょこれ。しかも顔近い。
「わ、わかったからっ」
「よしっ!じゃあ着替えて…今日は俺が作るから……炒飯にしよっか」
「チャーシュー多めが良い」
「バランス良く食べましょーね?」
「………」
僕はチャーシュー好きなんだ。多く入れてくれないと炒飯嫌だ。学生の時によく通っていたラーメン屋はしっかりチャーシュー多かった。
「元気に、健康に、体交わらせたいでしょ?」
一食、チャーシュー少し増えただけじゃ変わらないだろ。
「…ばか」
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