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玲サイド
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「もしもし、小林さん?」
ある計画を立てた。確実に、こちらへ取り戻すために。少しの間だけの。
『なに?』
「部屋。用意してくれないか?」
『なんの?』
「祐樹のための」
『すぐに手配しよう』
その一言で理解してくれたのだろう。この人との関係には感謝する。
『普通ので?』
「ああ」
『何時までに?』
「5時には」
『わかった』
電話を切って、少し大きいバッグに必要なものを詰める。それと、いつもの小さいバッグを用意し、車に乗り込む。
「悪い、小林さん。荷物置かせて」
『先に言っとけ。いいぞ、来て』
「ありがとう」
言わせてもらえば、俺は優しくない。振られて普通に終わらせられる軽い人ではない。
「祐樹……」
早く部屋に連れて行きたいと強く思った。
「小林さん。ここ、置いとくから、よろしく」
「うん。後は任せてね…ほんとに、良いのか?」
「ああ。あいつが、悪いんだからな」
「そうか…」
荷物を渡して、車に乗り込み、駅前へと向かう。
ああ、ほんとに、楽しみだ。
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