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懐かしい車
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「……」
「……」
少し離れた駐車場に止めてあった車に乗せられて、息を吸い込む。
懐かしい、におい。
でも、良いとは思えなかった。
玲と僕は無言で、ただ目的地に向かっていた。
「あれ…?」
亮太の家に行くのかと思ったら、その通りを過ぎてしまった。なのに、玲は黙々と運転している。
「玲?」
何だか怖くなった。カフェからも遠い。しかも後部座席には大きいバッグが3つも乗っていた。
「なんだ?」
「どこ、行くの」
こちらを見ずに、答えた。
「小林さんのマンション」
さあ、と顔が青ざめる。
その顔を見て、玲は笑いながら言った。
「そんなに怖いか?…ああ、また調教かって?確かに揉めた後には多かったがそうじゃない」
「え…」
ふう、と息をつき、車が赤信号で止まる。
「ちょっと、俺が調教するだけだよ」
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