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最後の願い
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「れいっ、れい…」
「どうした急に」
首に腕を回して首元に頭を埋める。
「れい、れい。れい」
玲が手にしているバイヴが見えてしまった。いやだ。あんな酷いことされた後でも、こんなにも玲を欲している。
「……ぃ」
「あ?」
もう最後なら。ひとつだけ。
「おねがい、だからっ」
「………」
ぎゅう、と力を強める。でも、手が震えて力が入っているか微妙だ。
体温。
近い。
暖かい。
もう、こんなこと、ないんだ。
「なんでも、する、よ」
きっと、玲は僕のこと嫌いになったんでしょ?
きっと、じゃないかもしれないけれど。
だから、僕の願いを最後に聞いて下さい。
「玲…
玲で、おかして」
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