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その、目
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「……」
顔を挙げるのが怖くて、伏せたまま。きっと、離れたらもう二度と体温を感じられないだろう。
「ごめん、ごめんね。僕、汚い。汚れてる。玲が思ってるよりずっと。浮気するだけじゃない。もっと酷い。玲は綺麗なのに、ごめん。ごめん、ごめんなさい、玲を汚してしまう……っ、でも、さいご、ひっ、に…おねが、ぃ」
ごめん。玲を最後まで汚してしまう。
「ごめん」
「祐樹」
びく、となるが、それに答えてはいけない気がして、絶対に動かなかった。
「祐樹」
「やだっ、やだよお…最後、さいごだから、おねがい、しますっ」
「祐樹」
無理矢理顔を離され、ベッドに倒される。
「て、くび。いたい、から」
「………」
手を上で強く纏められ、思わず暴れようとしてしまう。
「これが、最後だ」
「っ」
自分が望んだのに。
その目が怖くて。切なくて。
胸が、痛かった。
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