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重なり
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「っ、うん…」
まさか玲がそんなこと言うなんて思わなかった。
まあ、そうだよね。こんな僕より、あの人が良いもんね。
「っん、ふぁ」
きっと、これも最後のキス。
舌をゆっくり絡ませて、互いに残すかのように深くしていく。
「ぅ、んん」
これが、長く続いて欲しい。終わりなんて、来なくて良い。
「…ふ、はあっ、…はぁ」
「相変わらず、息するの苦手なんだな」
「悪かったね」
ふい、と顔をそらす。
今の玲と目を合わせられるはずがない。さっきから泣きそうな顔してるんだ。弱いところを見せたことのないあの玲だ。
「ごめんな…」
今度は玲が僕の首元に唇を寄せる。
「んぅっ、あ」
キスマークがひとつ、つけられる。
ひとつ、ふたつ、また、ひとつ。
「っ!」
何を思ったのか、ばっ、と顔を首から離す。
「わ、悪い」
「え…。ぁ」
そこには、玲のじゃない、はるのキスマークがあった。そこの上に玲がつくっていたのだ。
「もう、痕はつけないから」
そう言って、鎖骨らへんを舐める。
「あっ、ん…ふ」
良いよ。
つけて、良いよ。
痕、残して…
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