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コロコロ
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「じゃあ、俺はこのまま仕事行くから」
「うん。頑張ってね」
僕も明日は学校行かなきゃ。
部屋に入って、返事の来ないただいまを言う。
「11時半か…」
お腹すいてないから、昼は抜こう。洗濯物やって、掃除して、学校の準備して…亮太に電話でもしよっかな。
はる…僕の仕事なくさないでよ。
洗濯機を見たら何もなくて、ベランダを見たら既に干してあった。
どうせ、はるのことだから、と思って掃除しようしたけどあんまり汚れが無かった。
仕方なく、コロコロを取り出して、カーペットの上に座り、ころころする。
「たの、しい…」
どうやら僕は変態らしい。
コロコロに楽しさを見出してしまった。ころころする度に、汚れがさあっと取れていく。…楽しい。ころ、とすれば、ころ、とした部分だけ粘着テープが汚れ、何が取れたかわかる。
カーペットじゅうをころころし終わった頃、2時になっていた。
「最高だね」
テープのごみがゴミ箱に溢れている。
「…電話しよっか」
ある意味、無駄な時間だったかもしれない。
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