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電話先で
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「もしもし?祐樹です」
『おっ!祐樹っ?』
電話ごしに亮太の元気な声が聞こえる
『どうした?』
「んー…なんとなく電話した」
『なんだよそれ』
和むなぁ、と思う。亮太は本当に明るい。
「いや、ほんとなんとなくだから」
『祐樹くん?』
「信乃さんっ??いつ変わったんですか?」
突然声が変わった。え、何、どうやったの。和むなぁ、のくだりで?いや、そんな短時間に?それに今日平日だよね…
『全部口に出てるよー』
「へ。あ、すいません」
『まあいいや。どう?そっちは。何かあった?』
言っても良いのだろうか。玲と会ったこと。2人で元の関係になって、“友達”に戻ったこと。
「………特に何もないですよ。あえて言うなら…はるが玲と話したことくらいで」
『…わあ、修羅場』
「ですね…」
今思い出しても、電話とカフェで会った両方とも言い争いみたいなのあった。もう2度とないだろうけど。
『話してどーだったあ?』
「特には」
とりあえず細かいことは隠そう。
『そっか。そーだなぁ…おいで亮太』
「…?」
電話の先で、おう、と返事がする。
『なんで俺に電話渡すんだ?…っ??ちょ、信乃っ』
「どうしたの?」
『祐樹くんに僕達は仲良くやってるよー、って伝えようね、亮太くん?』
「え?」
その言葉が亮太とかぶってるから、亮太も何をするのかわからないんだろう。
『何やるんだ?おい、信乃んあっ!」
「??」
驚くことしかできない。
『し、のっ、やあ、ん…ぁ』
「亮太…信乃さん何やってんですか」
『…っ、やだいえないからっ』
僕の声を聞いたのか、信乃さんがコソコソと何かを亮太に言わせようとしている。僕には言葉として聞こえないが。
「おーい」
『ほら、急かされてるよ?早く言わなきゃ』
つくづく思う。玲の友達って鬼畜なんじゃないかって。
『ん…いま、ち……やだ、やっぱり、ーっ!わかったわかったからあっ……おれ、のちくびをっ、しのが、っん、いじってて、あんっぁ…ちんち』
「…」
がちゃ、と無理矢理切る。
「よく電話先でできるな…」
ここまでくると関心しかできない。
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