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家具
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「車…」
「だめだった?」
「いや…べつに」
歩いて行くのかと思ってたから少し動きやすい服装にしたのに。
「はい、どうぞ」
「わざわざドア開けなくても自分でできるって」
「まあまあ…やらせてよ」
笑顔をふりまくはるを見て、しぶしぶ中に入る。車内には芳香剤をしてないから、はるの匂いが少しある。
「シートベルトしましたか?」
「敬語やだ」
「りょーかあい…」
紳士ぶっていたけど、正直似合わない。
「さて…えっと、カフェの前にちょっと買い物に付き合ってね」
「?」
「ゆーちゃん来たし食器とか」
「わざわざ良いって」
「買いたいの」
愚図り始めた。口を尖らせて、どうしてもって言われる。いや、確かにはるの金だから良いけど僕も使うのなら僕も払うべきだ。
「じゃあ、僕も」
「意味ない」
「へ…」
「買うとしたらコップとかにしてよ」
「え?」
「大きいのは俺からプレゼント」
それこそ悪いじゃないか。
「言ったじゃん。ゆーちゃんの初めていろいろ欲しいーって」
「それで家具って…」
「もらったことないでしょ?買い換えたいとは思ってたからさ」
またしぶしぶ了承する。
最近、流されてばっかだな。
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