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散歩する?
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「なんかさあ…」
「え?」
「買い物ばっかりだよね」
デートと言ってもほとんどが買い物だ。
「うーん…じゃあカフェの後はふらふら散歩する?」
「散歩…」
コップとかを手に持ちながら考える。…金使いすぎ…だよね。
「散歩しよ。広い公園近くにあったよね」
「よし、けってーい!」
はるとこうなってから本当に買い物ばっかりだったから、散歩でも良いかな。
「じゃ、食べてこっか」
「うん」
コーヒーを頼んで、砂糖をいれる。
「砂糖なしだとにがすぎない?」
「え、うん。にがいけど」
よくわからない。なんでそのまま…
「今日は苦いの飲みたい気分」
「気分て…」
窓側の席に座っていたから、外を見ながら飲んだり食べたり。
「あ…」
はるが突然、驚いたような声を出した。
「なんかあった?」
「いや、なんにも」
何かあるかのように苦笑いされる。嘘が苦手なはるだからわかりやすい。
「…」
あえて聞かないで、また外を見る。
「なにもないじゃんか…」
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