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はるの浮気現場…??
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やることもなく、指で遊ぶ。小さい頃はよく影であそんでたっけ。今の状態じゃ暗くてできないけれど、思い出しながら指を動かす。
「はーるー」
「もうちょいな」
「んー」
なんで焦ってたのかわからない。
あ、はるには実は彼女がいてその人にまさかばったり遭遇しちゃって友達だとかコソコソ説明しててそれで今顔を上げちゃいけないとか言ってたりしたりするなら…
顔を上げるしかない。
「っ??」
「え」
「ちょ、ゆーちゃんっ」
はるの隣には誰もいなかった。
「あれ?」
てっきりはるの浮気現場?かなとか思ってたのに。
「あっ、顔!伏せてて!目閉じただけでも良いからっ」
「なんでよ。隠し事?」
「違うんだって…っ!」
僕の後ろを見て驚いた顔をしているので、後ろを振り返ろうとしたが、はるに目を抑えられてしまった。
「はる…」
「ごめんこっち見てて!」
「いや」
手を無理矢理どかして、はるの手を抑え込んでから、後ろを見る。
「……」
「えっと…ゆーちゃん?」
「なんだそんなこと?」
玲が僕の顔を見ていた時に、目を見開いていた。偶然ってこわい。はるのほうを見て溜息をつく。
「もうそういうのは関係ないから」
冷めきったコーヒーに口をつける。
「なら、うん。いいや」
焦ったように早口で言い、にこ、と微笑まれる。
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