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玲サイド
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ふらふらした後、2人で駅前のカフェに入った。ここで食べて行くつもりだったが、混んでいたからケーキを買って帰ることになり、椅子に座っていた。
「それでさ、あいつ金がねぇーって」
「へえ」
ひたすらに相手の話を聞いたり、こっちから話しかけたり。
ふ、と店内を見回した。運良く空かないかな、とか考えながら。
「……」
いや、帰ろう。会いたくないやつが2人もいる。
「斎藤さん?」
「どした?」
「ぼーっとしてたから…」
「いや、大丈夫だから」
「そうですか?ああ、それでですね、そいつ」
そいつの友達の話をぼんやりと聞く。入ってきてすぐに祐樹の相手のやつ騒いでたな…今も必死だし。
「……っ」
「……」
急に祐樹が振り返ってきて、目が合う。すぐに元に戻ったが、驚いた。まさか見てくるとは思わなかったし、見た瞬間、驚くでもなく冷たい目をしていた。
「斎藤さん。少し空きましたしケーキ買いましょ?」
「あ、ああ」
まあ、その扱いも納得が行くか。
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