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あ
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「ばかっ!」
そう言ってホテルの部屋から飛び出したのが10分くらい前。
「「あ」」
やってしまったと思って立ち止まったのが今。
ホテルから出てすぐに玲と遭遇。ついでに男の子と手繋いでる。玲はカフェの時のように目を見開き、男の子がその玲を不思議そうに見ている。
「あのー?どうかしましたぁ?」
「……」
「……」
何もなかったかのように隣をすり抜けて行こうと足を動かした時、玲が僕の腕を軽く掴んだ。
「来い」
「…えっと」
「ちょっ…ねえ!僕はぁ?」
「悪いが帰ってくれ」
「なんでよっ!」
玲と男の子で言い争いが始まり、周りの人が不審気に避けて歩いていく。
「しつこい。こっちから縋っといてなんだが、もう終わりだ。さよなら」
「え、え?れいっ」
無理矢理ひっぱられて引き寄せられるかたちになる。
「ゆうちゃん?」
「ぁ…」
ホテルからはるが出てくる。
「一回出かけるってことで出てきたんだけど…何事?」
「いや、これは」
「あ!この人の連れの方⁉︎そしたら持って帰ってよ。斎藤さんは僕と仲良くしてんだから」
「はあ…」
はるも困惑していて、さっきのような冷たさもなく、いつも通りで、頭を掻いている。こっちをチラ、と見て、口パクで、どうする、と聞かれた。
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