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解決…?
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どうしよ、と口パクで伝える。そしたら、はるが携帯を取り出して指さした。しばらくして携帯が振動したからポケットから取り出したら
“どっちについていく?”
これは玲とはる、どっちについていくのが最善か考えろと言っているのか。
“わからない”
と、口パクで伝える。はるが困ったように考える素振りをする。玲と男の子は言い争いを続けているばかりだ。
「ねえ、」
「なっ…」
はるが急に腕を引っ張った。男の子の。
「ちょっとっ、なんですか?」
「玲、この子借りて良い?ゆーちゃん渡すからさ」
「ああ」
「はっ⁉︎なんであんたなんかに…」
「怒っても、良いことないよ?」
それを聞いて歯を食いしばっていたが、どんどん肩の力が抜けていき、はるの服の袖を掴んだ。
「じゃ、これで解決。ゆーちゃん暇になったらまたおいで?」
「は、い…」
営業スマイルを周りに向けながら、袖を掴んでいる男の子とコソコソ会話をしている。話終わったら男の子が僕のほうを睨んできた。
「また今度ね」
「え、あ、はいっ?」
「行くぞ」
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