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ありがとう
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「あ、もしもし」
『おーどした?』
「いや、元気かなあって」
『元気元気ー…あ!そーいやさ!正則が帰ってきたんだ!』
嬉しそうな、小林さんのとこでは聞けなかったような明るい声。また会いたいな、と思った。
「おー、良かったじゃんか」
廊下にいたから、階段を上って自分の部屋に入る。そして机の近くの椅子に座った。
『そっちは?』
「こっちも無事仲直りしましたよー」
『おー…じゃあ丸く収まったわけですな』
「だねー」
『…あ、ごめん。今出掛けててさ。正則がお怒りですので…』
「えっ、ごめんねっ!うん。じゃあまた」
『おー!またね!』
…なんかなあ。
玲…周りを巻き込みすぎじゃないか。解決してるから良いけど、解決してなかったらどうするつもりだったんだ。
一階から亮太が僕を呼ぶ声がした。
「はーい!今行くー!」
これからどうなるかわからないけど、前に進んでいる気がするんだ。
次はもう、こんなことを繰り返さないように。
「ありがとう」
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