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バイ
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「…っざけんなよ」
「ぅわっ」
胸ぐらを掴んで立たせる。俺より身長が高いのがまたイラっとして無理矢理下に引っ張って同じ高さにする。
「なんで関わってくんのか知らねーけどうざい。これ以上関わんな」
そいつを少し横に移動させ、手を離して席に座ろうとした。
「っ!」
「ひどいなあ…ちょっと気になっただけじゃんか。お友達になりたいなーってさ」
「…」
逆に胸ぐらを掴まれて引き寄せられる。除けようとしたが、力が強くて動けない。そんな細い体のどこからこんな力が…
「どうしよっか。あくまで俺先輩よ?あんだけ避けられたのも悲しいしなあ」
「…っ」
そういうそいつの顔がすごく怖くて、逆に目をそらせなくなった。
「…俺、バイなんだよね」
この一言で、なんとなく理解した。
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