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休み時間
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「あ、ごめんね祐樹くん。どこいるかわからなくってさあ」
小さく嫌なやつの声がする。
「いえ、用があるなら…」
「ん…」
「あ、起きたー?」
寝返りを打って、目を開ければすごく嫌な奴のへらへら顔が見えた。
だから、足を上げた。
「ぅわっ!」
「ちょっ、良太!なんで突然蹴ってんの⁉︎」
「こいつ嫌い」
上手くかわされた蹴りにイラついてそいつを睨みつける。
「嫌だなぁ、そんな顔しないでよー。用があってきたんだからさあ」
「は?」
こいつに限ってそれはない。どうせ朝みたいなことだろう。
「じゃ、ありがとうね祐樹くん」
「いえ、失礼しますね」
「ちょ、祐樹!待っ…」
静かにドアが閉められて、2人きりにされる。いや、なんとなく予想はしてた。でもまさか休み時間にきて次の授業もサボるなんて思わなかったんだ。
「さあて、何しよっか」
えらく楽しそうな声と顔が嫌なほど頭に響いた。
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