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せいいっぱいの
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リビングに入ると玲が台所からお茶を持ってきてくれた。
「顔真っ赤になってるけどどんだけ飲んだんだ」
少し笑いながらコップを渡してくれる。そんなに酔ってるのかよくわからないけど、その笑顔を見て涙が出てきた。
「裕樹?どうした?」
何も言えずに玲に寄りかかる。
久しぶりにこんな会話した。
久しぶりに笑顔を見た。
久しぶりに玲に触れた。
久しぶりに甘えた。
嬉しくて、涙がぼろぼろ出てくる。
玲は僕の頭を撫でてくれて、優しく、どうしたって聞いてくる。
「…玲、今日はかまってよ」
僕の、せいいっぱい。
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