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「んんー……」
「希理、なに唸ってんだ?」
「いや、1日目の会計任されたんだけど、微妙に合わないから計算中。」
「お前そんな顔して数学は得意だもんな。」
「そんな顔って…俺ってそんな文系顏?」
「数字見たくなーいとか言ってそうだけどな。」
「失礼しちゃうなー。もう疾風がそんなこと言うからどこ計算したか忘れちゃったじゃん!」
「あーすまんすまん。まぁ、それやるの明日でもいいんだからそんな頑張り過ぎるなよ。」
「わっ!もー!早く客引きして売り上げ伸ばしてこいよ!」
へいへいとやる気のない返事をして消えてった疾風。
疾風は相変わらず俺の頭をグチャグチャにするのが好きみたいだけど、もうすぐ先輩も来ちゃうし、これも早いとこ終わらせたいから髪の毛も直さずに作業を続ける。
「んーここまででいいかな!」
作業が一通り終わったところでちょうど先輩から着いたってLINEがきた。
なんてベストタイミング!!
先輩たぶんいろんな人に話しかけられてるんだろうな。
もともと学園内で目立ってた人だし、きっと他校の女の子たちからも話しかけられるんだろう。
そう思ったら、自然と先輩のところへと向かう俺の足は早歩きになっていた。
「っ先輩!」
「あっ!きーちゃん、そんな急がなくてもよかったのに……って、ははっ!なにそれ、めっちゃかわいい。」
「えっ?それ?」
「すごい似合ってる。撫でたくなっちゃうなぁ。」
「ええ?あっ!わああ!これは違くて!」
「えー取っちゃうの?残念。」
俺の頭にはこの間付けられた犬耳が。
俺つけてないのに!なんで?
……って疾風か!
集中して計算してたから、全然気づかなかった!
自分で意図してつけたわけじゃないから恥ずかしさ倍増なんだけど。
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