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春沢先輩
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体育の授業中、俺はなんだかモヤモヤしていた
「おいユウシ、ぼーっとしてんじゃねーよ」
「あ、ごめん」
サッカーのパス練習で、アツシとペアを組んだものの、アツシのアソコばかり見てしまう自分に気づいて嫌になっていたのだ
「ユウシ具合悪いのか」
「いや、大丈夫!」
パス練習を続けながら、俺は
アツシに触りたい
という感情を必死に飲み込んだ
「ふー、俺部活行かなきゃだからまたな」
放課後、アツシはサッカー部のため行ってしまった
「アツシ…」
一人名前を呟き、机に伏せた
もうやだ
女が好きだと言い聞かせても
やっぱりアツシが…
「あ、ユウシくん」
「え」
顔を上げると、図書委員で一緒の春沢先輩が立っていた
「今日当番だろ」
「あ、そうでした」
慌てて席を立ち、春沢先輩と共に図書室へと向かう
「ねえ、ユウシくん」
「は、はい」
「俺、ユウシくんともっと仲良くなりたいな」
「え」
「ダメかな?」
「い、いえ。仲良く、なれたら嬉しいです」
「良かった!」
わ、春沢先輩の笑顔爽やか
「俺、部活入ってないから、後輩とかいなくてさ」
「そうなんですね」
「ユウシくんは何部だっけ」
「一応写真部なんですけど、幽霊部員です」
「あはは、そうなんだ」
やっぱり、笑顔爽やかー
「春沢先輩、すごくモテそうですよね」
「えー、モテないよ」
「いやいや、カッコイイですもん!モテますね絶対」
「おー、ありがとう」
図書室のドアを開けると、誰もいなかった
「意外に人いないもんだね」
「テスト前は、席空いてないぐらい混むのに不思議ですね」
「俺も、図書室はあまり来ないかな」
「そうですよね」
本棚の整理を始めると、
窓からグランドが見えるのに気づいた
「あ」
サッカー部が活動していて、
ふとアツシの姿が見える
「頑張ってんなあ」
走るアツシを眺めていると、なんだか胸がざわついた
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