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「吠えてるのがツル、ゴーグルがユオか」
「吠えてない!」
「そうです。あっち、喋ってないのがあっしの弟の凝です。字はこう書くんですぜ」
騒がしいのが津流、ゴーグルをつけているのが融と確認している実果に、融はホワイトボードに漢字で3人の名前を書いて見せる。
「なるほど。融は不思議な話し方をするなあ」
「あっしは幼少期はここから離れた田舎に暮らしてましてね。周りの人もこんなんだったか覚えてませんけど、たぶん、そこの口調なんでしょうねえ」
「へえー!」
「アンタら何打ち解けてんだ!!」
実果を警戒していたはずの融がまったりと実果と話をしている。その状況に津流は混乱し、また吠えた。
「おい」
そこに、ようやく凝が口を開いた。ずかずかと実果に近づき、肩を押し壁に追いやる。
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