アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1-5
-
実果は少し背の高い凝を見上げると、眉をしかめる端正な顔立ちの青年の顔があった。
「お、凝?」
「…なんね、あんたは」
「なんね?」
「おいたちを引っ掻きまわすことが目的か?」
「おいたち…」
「団長死んで、おいたちに付け入るつもりなんか?そもそもこん基地のセキュリティ、どう解いて入ってきたんよ。おいは団長からあんたのこと、何も聞いとらん。ほんにうさんくさい、信用ならん…まったくなんね、あんたは」
喋る凝に実果はぽかんと呆けていた。思ったことを吐き出した凝は深いため息をつき、呆けている実果の頬をぺちりと叩いた。
「おい、なんぼけーっとしちょっと」
「…………かわいい」
「は?」
「凝、かわいい!!」
実果は叫んだ。凝の手を握り熱を込めた目で語り始める。
「油断した、すごく油断した!標準語話しそうな顔だと思ってた、津流みたいな不良っぽい感じかなーって思ってた、でも違った!すご、すごい!かわいい!よく考えなくても融の弟なんだから不思議な話し方でもおかしくないんだけど、盲点だった!」
「はあ」
「これはギャップ萌えだな!そして、すきだ凝!俺は凝がかわいい、だからすきだ!!」
「そうか。おいは好かん」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 6