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別れ
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ザバーーン ザバーーン
波の音をきいていると落ち着くな…
さて…もう……
一歩一歩崖の先に進んだ
目の先には海しかみえない
もう後一歩でも進めば落ちてしまう
そのまま身を預けるように落ちよう
和彦「やめろーーーーーーーーーー!!!」
この声…和彦…!?
太「悠里、こっちに戻ってこい!!」
太一まで…
和彦「悠里…あの…「なんできたの?」
俺はあえて遮って冷たく言う
もうおれに関わらないで欲しかったのに…
「和彦もうおれと別れたし関係ないじゃん」
和彦「…っ…本当にあのときはすまなかった。悠里に話したいことあるんだ…!だから戻ってきてくれ悠里…」
「何もききたくない…!!それにもう遅いんだ…バスケができないなんてもう生きる意味なんてない…」
太「…確かにあの時は和彦さんが悪い。でも話を聞いてやってくれ!!俺からも頼む!!
」
っ…!!?和彦さん…
なんだよ俺がいない間に…ハハッ…なんで心が苦しいんだ…
和彦「太一君…」
そんな切ない顔で太一を見るなっ…!!
「信じても裏切られる…そうだ信じてはだめだ…信じては…」ボソッ
暗示のように無意識のうちに自分に向けて呟く
和彦「悠里…!!」
和彦がこっちに近づいてきた
「こっちにくるなっ…!!どうせいつかは捨てられて孤独になるんだ…全て消えてしまえばいい…!!!アハハハハハハハッ!!!
…この世界が消えないなら…おれが消えればいいんだ…!!!!!!!!!!!!」
もっていたカッターを手に持ち手首を思いっきり引いた
血が辺り一面に飛び散る
その反動で海に体が落ちていく…
ああ意識が薄れる
…和彦が必死に何か叫びながら手を伸ばしてるのがうっすらと見える…
…和彦…
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