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和彦サイド
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燐くんの紐を解きに行こうと向かった最中隠し持っていた銃で足を撃たれてしまった。
これでは逃げられない…!
あいつは歪んだ笑みを浮かべこちらに銃を向けている。
殺される…
カチリと銃の引き根がひかれた音がし俺は死を覚悟した。
悠里…
最後まで守ってやれなくてすまない…
反射的に目をつぶる。
『パァァァァァァァンンンン!!』
ああ…死んだのか…
でもなぜか不思議と痛みはない…
蓮二「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
なんだ?!なぜ急に叫びだしたのかわからず閉じていた目をゆっくりと開いた。
俺の目の前には…
血を流している悠里の姿が………
「っ…ぐはっ……ゴフウッ」
俺をかばったのか…?!
和彦「しっかりしろ…!!なんで俺なんかかばったんだよ!?」
「だって…ゴホッ…約束した…ろ?守るって…」
和彦「っ…!!!この馬鹿野郎っ…」
倒れこんだ悠里の体を強く抱きしめた。あいつは悠里を撃ったことで狂ったように叫び倒れんでいる。
和彦「っ…ごめん…おれのせいで…!!」
「なくなよ…?おまえは…わる……くないから…」
そう言われても涙はとまらない。
まるで止め方を忘れたかのように
「………はぁ…はぁ…はぁ…頼みがある…蓮二のもとに連れてってくれないか…?」
和彦「…わかった」
悠里の体に負担がおこらないよう慎重にお姫様抱っこしてあの男のところに運んだ。
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