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夢
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不思議な夢を見た。
寒くて、体中が痛くて、このまま死ぬんじゃないかと思った。
うまく息が出来なくて、苦しくて仕方なくて。
でも、突然暖かいものに包まれた。
「痛かったよな、苦しかったよな」
知らない声。知らない人なのか、それとも知っている人なのか。
僕は、平気。痛いのも、苦しいのも嫌だけど、それは全部自分が悪いのだから。
迷惑かけてごめんなさい。
「大丈夫だから」
その人の声を聞いていると、すごく安心する。
心が、あったかくなる。
ずっとこの声を聞いていたい。
夢なら、いいかな。ちょっとくらい、わがままを言っても。
本当は、もう嫌なんだ。
頑張るのは、疲れちゃったんだ。
痛いのも、苦しいのも、寒いのも……全部、嫌だ。
痛いことしないで。
苦しいことしないで。
ひとりにしないで。
助けて。
愛して。
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