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だけど、返ってきたのは「そうか」の一言だけで、身構えていた分盛大にため息が出そうになった。
ああ、親に気を使って居たんだな、そうだよな。
ため息を飲み込んで、自分を慰める。
男の家にお邪魔するのに、他に何を気にするっていうんだ。
落ち着けよ。
意識している俺が可笑しいんだ。
そこまで来ると堪え切れずに息が漏れた。
慰めたつもりが、なんとも言えない気持になってしまった。
「お邪魔します」
委員長の声にはっとする。
何時家に着いたのか、どうやってここまで来たのか思い出せない。
気が付けば自宅の中だった。
慌てて振り返ると、靴を脱いですらいない委員長が玄関に立っている。
何となく気まづい雰囲気が出来上がってしまい、暫くの無言。
痺れを切らしたのは俺の方で、ぶっきらぼうに口を開いた。
「取り敢えず…風呂、入るよな」
一度こくりと頷くのを見た後、湯を張りに風呂場へ向かう。
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