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「俺が最初に入るのか?」
「…当たり前だろ。一応客だし」
着替えを見詰めながら言う委員長は、納得がいかないと言う顔をした。
「家の持ち主が先に入れ」
「いや、そんなん気にしないし、さっさと入って酔い覚ませよ」
「…俺、風呂長いから」
「大丈夫だから早く入れって。お前酒臭えんだよ」
そう言うと委員長が押し黙った。
気を使って居るのだろうが、かなり頑固だ。
言い返す事が出来ないようで、渋々立ち上がる。
だが、もやもやした表情のまま脱衣所に向かったと思えば、直ぐに戻って来てソファーに座る俺の前に立った。
「じゃあ、一緒に入ろう」
「はあ!?」
反射的に大声が出る。
いやいやいや、何言ってんだこいつ。
睨む様に委員長を見るが、当の本人は俺の声に驚いている。
「急に大声を出すな」
しかめっ面をするが、何時もの俺に向ける嫌悪感丸出しの顔とは少し違っていた。
友達に向けるような、自然な表情だ。
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