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「…………」
いや、ちょっと待て、何だそれ。
まるで俺があの委員長に恋してるみたいじゃないか。
無い。それは無い。
普段からは全く想像出来ない委員長に、そのギャップについ泣かしてやりたいと思っただけだ。
全く懐かない猫を手懐けたいとか、煩い上司を負かしてやりたいとか、そんな感じだ。
「…じゃあ、何でこんなに変なんだ」
自分で、自分に問う。
その声は酷く頼りなく、今日の自分の不自然さを物語っている様だった。
全く、あいつのせいで散々だ。
あの時、声を掛けてしまったのが間違いだった。
今日、家に呼んでしまったのも間違いだったんだ。
「………」
充分に乾ききっていない髪から、ぽたぽたと雫が落ちる。
間違いだったかも知れないが、俺はきっと、今から時間を巻き戻してもまた同じ事をするだろう。
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