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「な、南河…」
委員長が抵抗する前に部屋を出ようと背を向けると、小さな声で呼び止められた。
「大丈夫だっつってんだろ、しつこいな」
俺がまた無理にでも押し通すつもりなのだろうと思いいい加減に返すと、「いや…」と言って俯き、押し黙る。
「迷惑かけて、ごめん」
「……………」
弱々しく言う委員長は今までで一番小さく見えた。
暫くお互い動くことも出来ず、沈黙が流れる。
その間ずっと俯いて居る委員長に、思わず舌打ちが出てしまった。
「別に、迷惑だなんて言ってない」
ドアノブに掛けていた手を引っ込め、変わりに委員長の手首を握り、そのままベッドの中に引っ張り込む。
予想以上の狭さに眉間に皺が寄るのが分かった。
「これで納得だろ」
すぐ隣にある顔を睨み付けてやると、驚いた表情が、安心したという様に柔らかくなった。
あ、と小さく、声のような息が漏れる。
「ありがと」
そう言い反対側を向いて寝転んだ委員長の首元には、キスマークは無くなっていた。
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