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飲み物を買うために、教室から足早に中庭へ向かう。
正直、昼間の校舎なんて危機感なんかあったもんじゃないが、心配する寺野の姿が頭を過ぎり取り敢えずにでも気を引き締める。
意識するのとしないのとでは全く違うはずだ
まあ、一人で行動するのに無駄な時間はかけないでおこうとペットボトルのお茶のボタンを押した瞬間、ぽんと肩に手を置かれ驚いて声を出しそうになった。
「あ、ごめん。驚かせちゃったかな」
記憶に新しい声音に振り返ると、例の美男子が笑っていた。
これだけで驚いてしまうなんて、意識し過ぎたろうか。
しかしこんなに早く会えるなんて思ってもみなかった
「あの、昨日は本当にありがとう。それに、あんな形で帰ってしまって申し訳ない。何かお礼がしたいんだけど」
挨拶もそこそこに切り出す。
またいつ会えるか分からないし、善は急げだ。
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