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「ふふふ、何かくれるの?」
いきなり過ぎただろうかとも思ったが、男の表情は変わらない。
なんだか、俺が言う事なんて最初からわかっていたという感じさえする。
「あんまり高価なものは買えないんだが…」
品格ある相手につい断りを入れると、また少し笑われた。
「三秋くん、昼食はお弁当?」
「あ、いや…今日は持ってきてない」
「じゃあ、一緒に食堂行こう」
なるほど、奢れと言う事だろうか
本当はあまりお腹空いてないし、昼は抜きでいいかと考えていたのだが、そういう事なら仕方が無い。
一つ頷いて並んで歩き始める。
「今、奢ろうとか考えてるでしょ」
「え?ええと……」
いくらも進まない内に視線を寄こされた。
違うのか?
なんだか楽しそうに問うて来た言葉に困惑しながら返す他ない。
「僕の分は僕が出すよ。そうじゃなくて、三秋くんがお昼を一緒してくれる事が、お礼なんだ」
爽やかな笑顔で言う男にさらに疑問が浮かんだ。
変な人だ
もしかして遠慮されているのだろうか。
だけどそれじゃこちらの気が収まらない
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