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成瀬君 闇深め 槇田くんのつづき
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成瀬柚季。
俺様で兄貴タイプ。
目標が高く理想に近づくため日々努力を怠らず、回りにもよい影響を与えるリーダーシップもある男
あることから傲慢で従わない人間を否定するようになってしまう。
恐怖で統率し、否定を認めない。
自分が絶対だと他人に知らしめなければ落ち着かない気性の荒さをむき出しにしてしまう。
自分以外の他人に価値がない。
…
お前は負けてしまった。
価値がないヤツだ。
負けたお前には、誰もが失望している。
必要ない存在だな。
…
「ぅぁぁぁああああああああ‼️」
悲鳴にも近い声をあげて飛び起きる。
目を覚ましたのは午前三時。
眠りについたのは午前一時。
今日は二時間か。
ぐしゃぐしゃと頭をかき、ベッドから降りる。
机においたミネラルウォーターを手に取り、残りを飲み干した
体を眠れるくらい疲れさせないと。
「はぁっはぁ…」
8キロのランニング。はじめは一キロでも寝起きなら疲れてすぐ寝れた。でも。今は八キロ走らないと寝られない。
シャワーを浴びて髪を乾かす事なく、ベッドに沈み混む。
…
「…何時。」
6時28分。家は7時半に出ればいい。つまりは一時間後。
寝る。
…
「ゆーきーおきなー?寝てるの?あんた…」
「起きてるよ。学校行ってくる。」
寝れなかった。次起きたとき、7時半前じゃなかったら死ぬ。
今日の事はすべて大丈夫。
小テストの問題もチェックした。
靴も制服も、綺麗だ。
身だしなみも美しい。
汗の臭いもない。
部活のメニューも大会に向けて昨日新しいものを考えた。
すべてを完璧にこなしている。
すべて正しい運びにしている。
正しい。
俺は価値がある。
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