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ただただすれ違うだけ(思春期男子のコトだから 将練
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お互い、同じ教室同じ部活同じ帰り道。
顔を会わせるのが当たり前
なのに。
学校の門でばったり会えば
避けるように練汰がにげるから。
「…あっ…ん…わり。」
流石に、一週間もこんな調子じゃ、大分色々と。
「…」
俺も、流石にここまでずるずるといくのは避けたいから。
無言で、逃げる練汰の腕を引く。
「やだ!」
はっとして気まずそうにめを泳がせる
振りほどこうとはしない。ただ身をこわばらせて…
つか
やだじゃないんだよ。
「にげるな」
少しもおちゃらけず、真面目に言う。
俺が反省してもこいつがこれじゃ前に進まない
「っ逃げてねぇ!」
反射的に言う。ムカッとして睨むように眉にシワを寄せるが、まだ目線がしっかりかえってこない。
「じゃ、俺の目を見て」
スッと少しだけ覗くように顔を傾ける
「っ////やだ。」
プイッと下を向くから、わざと耳元近くにてを添えて
「見ろ。」
「嫌だ!!ばか!!」
余計に意地を張って首をふって俺のてをはらおうとしてくる
から、はらわれる前に自分から離れる
「…目も会わせられないくらい嫌?」
「知らねぇよ!」
離れればジリジリ後ずさって逃げようとするから
「…だからにげるなって」
「うぜぇんだもん!!」
違う。
「目を見て話して。」
「黙れ!」
何で俺こんな意地はってんだ
仲直りしたいのに。
「話が進まない。」
けど。
「お前が俺のはなし聞かねーんだろが。」
口から出る言葉は凄く自分勝手だ。
「おまえのそーゆーとこほんと。まじで嫌いなんだよ。つごーいいっつうか
俺のことペットかなんかだと思ってんだろ。
お前のこと嫌いになりてぇよ!!
うぜぇし勝手だし俺のこと大切にしねぇし!!」
そんなこと、思ってねぇよ本気でなんて。
でも、そー思うことねーわけじゃねぇ。
いつも不安で
自信がねぇから。
将吾を傷つけることしか言えねぇし
大人になれない。
情けない
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