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ある日の仕事-1
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薄暗い廊下は冬もまだ始まりだが肌寒い。ここは足音だけが響き渡る静かな場所だ。
「空調ができていないようで申し訳ない。寒いですよね。」
俺の表情の変化に気がついたスタッフが声をかけてきた。俺はAV男優として東京の事務所に所属している。
この仕事を始めてかれこれ5年が経とうとしている。
要領が掴めると人気もそこそこ出てくるもので、事務所内での成績はトップである。
今日は俺の事務所とは別の所から呼ばれた相手と仕事をする。
相手は男だと聞いている。
女と仕事をすることがほとんどだが、今回のように男を抱くことも稀にある。
「アキトさん、実は今日のお相手はですね…。」
スタッフが恐る恐るといったように口を開く。
「何でしょうか。」
「今回、少々手間のかかる相手でして。今から事前にお会いしてもらおうと思っているのですが。」
俺は心の中で溜息をついた。
今まで男を抱いた時はロクなことがなかった。
直近の撮影ではゴリラ体型のガチムチ、その前は坊主頭のスポーツマンを抱いた。
相手が男である際は小柄な美少年が良いと事務所に言ったはずだが、完全に無視されている。
「この楽屋です。中へどうぞ。」
「失礼します。」
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