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2人の時間-2
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「トア、落ち着いた?」
「はぃ…」
「あれ、さっきまでタメだったじゃん。
いいよ、敬語じゃなくて。」
「っ…はいっ!」
「ふはっ、それ敬語じゃんか。」
「あ……」
口がもごもごしていて、何か言おうとしてるのが分かる。
オドオドしてるとたしかに少しいじめたくなる。苛めたくなるとは言っても、ほっぺたつねったり頭をわしゃわしゃしたりとそんなものだ。
「そろそろ風呂入る?体ベタベタのままだと気持ち悪いだろ?」
「入る………あっ!」
もぞもぞと俺の腕のから抜け出してベッドから降りようとした時、膝の力が抜けたようにペタンと座り込んだ。
「連れてくから…ほら、首掴まって。」
「…わ!」
「トア、軽すぎないか?」
必死にしがみつこうとするトアが可笑しくて頬がゆるんだ。
お姫様抱っこなんてしてあげるの生まれて初めてかもしれない。
彼女にもしたことがないのに、20歳にもなった男をお姫様抱っことは何とも可笑しい。
「落ちるっ…!」
「落とさないよ。」
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