アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
好き
-
好きな食べ物は、チョコレート。
好きなものは、可愛いもの。綺麗なもの。ぬいぐるみも大好き。
好きな事は、お菓子を作ること。
好きな人は……近藤くん。
出会いは中学一年の春。
体調が悪かった僕は、昼休み保健室に行った。
その時に、ちょうど保健委員をしていたのが近藤くんだった。体調の悪かった僕を心配してくれて、嬉しかった。優しく笑いかけてくれて、嬉しかったんだ。
それから、僕が近藤くんを好きだということに気づくのに時間はかからなかった。のだけど。
僕はその頃、祐樹とよく一緒にいた。感情をあまり表に出さないようなやつだったけれど、いいたいことははっきりと言っていて、信用出来たんだ。
…だから、分かってしまった。
祐樹が、たまにすれ違う近藤くんを見ていることに。そんな近藤くんもまた、祐樹を見ていることに。
知らないような顔をして、祐樹に聞いてみた。好きな人はいるの?
帰ってきた言葉。
戸惑ったように、顔を赤らめて、気持ちわるがらないで、と。お前を信用しているから、と。お前だけだ、と言って、静かに
「近藤裕貴」
そう、呟いた。
ああ。やっぱりな。
そう思う反面。
心臓が、凍りついたように。
寒い。寒い。寒い。
…もし、もし出来るのなら、今すぐ誰かにに抱きしめてもらいたかった。
「へー!そーなんだ!同性同士の恋愛って難しいだろうけど応援するね!」
にこりと笑ってその場を去った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 20