アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
部屋
-
「…んっ……ふ……ぁ……」
……え?
あらら。………マジで?
僕、部屋間違えた…かな?
いやいやいやいや、さっき見たしっ!ちゃんと確認したしっ!
間違ってない…はずなんだが。
中では男が2人、キ、キス、を、していた。
邪魔したら行けないと思い、1度ゆっくりとドアを閉めようとする。
キィ……
ドアが音を立てた。
片方の男の目線がこちらへ向く。
はっ、としたように目を見開くと、相手と唇を離した。
そして僕を指差しながら、相手の男にこう言った。
「…ごめんね?邪魔が入っちゃったみたいだからまた今度。」
はっ!?
なんで僕が邪魔者なんよ?!
むしろ僕の邪魔だよ心臓に悪い。
…なんでこんなところで自分の初恋だった人のキスしてるとこ見なきゃいけないんだ。
「………チッ」
舌打ちすんなよ??
舌打ちしてた奴がでてったから、このちっさい方が高木佑樹なんだろう。
………相変わらず、綺麗な顔、してるな。
そう、思っていると。
「……あんた、誰?」
…さっきの男とはうって変わった態度。
なんだ…この違いは。
ていうか………
「近藤、裕貴です。よ、よろしく。」
「あぁ………そうだったの。初めまして。よろしくね。」
そう言って笑顔で差し出された右手を、おずおずと握る。
「こちらこそ。」
そう言うと、ふとした疑問が、口からこぼれた。
「…つかぬ事を聞くけど…さっきの人は恋人なの?君と僕は同じ学年だしこの学校には中等部なんてないはずだしもし恋人ならいつかr「………恋人だよ。…あんなこと、この学校では良くあることだろう?」
そう、恋人だよ。
もう一度彼はそう言って、部屋から出て行った。
そう、なんだ。
壁に背中をもたれかけ、ズルズルと座り込んだ。
「なーんだ。あいつ俺のこと忘れてんじゃん。俺バカだー。」
1人の部屋に、笑い声が響く。
僕のこと、覚えてなかったな……初めまして、かー。
…まあ、昔のことだし…
てゆーか……
恋人……男だった。
なら、折角の時間邪魔しちゃったことになるのか。高木、ごめんね。
とかなんとか思っていたけど、僕の心の中の何処かに、ポカリと空洞ができた気がした。
………僕の方が…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 20