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友達
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さて、今日は始業式!今日から僕の楽しい楽しい高校lifeが始まる!
……って。なるはずだったわけよ。僕の予定では。なのに。
初めて告白してこっ酷く振られた高木クンとは同じ学校になるし宿舎の部屋割りではあの高木クンと同室になるししょっぱな恋人とのキス見せつけられるし。
……もうさ、本当に予定狂いすぎて困ってるんだよね。今。
あわよくばこの高校であの苦い思い出を拭い去って可愛い可愛い彼氏を作ろう!とか思っていたのに。
なんだよ。
意味わかんねーよ。
あいつがいたら僕可愛い彼氏作れないじゃん。
別に、今でもあいつのことが好きなわけじゃ、ない。
………けど。
僕の初恋の人が同じ学校にいるのに、可愛い彼氏といちゃいちゃするのは、なんかやだ。
……高木が高木の彼氏といちゃいちゃするのも…やだ。
?!いやいやいやいやいや
何言ってんの僕。は!?意味わかんね。バカなんじゃねーの。いや、バカだよね。何考えてんの?!いや、あっちが誰といちゃいちゃしてよーが僕には関係、ない、し。…あっちも気にしていないわけで。気にするわけもなくて。
…そもそも高木は僕のことを覚えてもなかったんだから。
…と、まあ悶々としたまま廊下を歩き教室に
入ると。
ゴンッ
…正確には、入ろうとした。ら。失敗した。
教室のドアの柱?みたいなところに頭ぶつけた。痛い。そのままもそもそと教室に入ろうとすると
「ぶっ、あはははは」
噴き出したのは、机に座って、向かいの友達と談笑していたと思われる、髪の毛が赤茶色みたいな色で、耳にピアス付けてる不良みたいな人。
「ねぇ、ぶふふ、ちょ、ふふ、そこの、あはは、おにー、さん」
笑いながら喋りかけてきた人は立ち上がって近寄ってくる。
身長は結構低くて167、8くらい。
顔は、可愛いかな。人懐こそうな顔をしている。
「………おにーさんじゃないし。」
ありゃ。思ったより不機嫌そうな声でた。
「まーまー、気にすんなって。…それより…ぶふふふ」
この人笑い方変。
そんでさっきからずっと笑ってんだけど。
そんな笑うところ?
「おい、遥香(はるか)、失礼だろーが。」
「へーい。ごめんなー」
そういって晴香、と呼ばれた先程の笑い上戸の人が、首根っこを掴まれてずるずると引っ張られていった。引っ張った人の方に顔を向けた。
黒髪の、短髪の男。めっちゃでかい。185くらいありそう。
そいつがじーーーーーーっと僕を見てくる。なんだよ。怖いよ。
はっ、と目を見開いたかと思うと、
「あれ?!裕貴!?」
と叫んだ。え?!知り合い?!
…誰だろ。
仕返しのついでに、じーーーーーーーーっと見返す。
朧げに浮かび上がる中1の時の、僕が引っ越す前の、友達の顔が浮かび上がる。
「えっ?!………雅人(まさと)!?」
やんちゃで明るくて、よく一緒につるんでいた、友達の一人、日向 雅人が、そこにいた
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