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島田真理
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(葵語り)
夏休みが終わり、新学期になった。
有名な島田 真理(まさみち)はすぐにわかった。
色んな意味で、すごく目立っていた。
俺がこいつに全く気づいてなかったのは何でだろうか。
気にして見たらすぐ分かった。
島田は背は俺より少し低くて、すごく華奢で細い。栗色の髪は長めで、全体的に色素が薄い感じがする。
いつもシャツのボタンが何故か3個ぐらい開いていた。中にTシャツも着ていないから、白い肌が見えていて、余計に色っぽさが際立っていた。
その辺の女子よりは遥かに綺麗だ。
だけど雰囲気が回りの高校生より大人びているせいか、クラスでは浮いていた。
友達もいないようだ。
熊谷先生が言わんとする『色っぽい』は分かる気がするが、こういうのが儚いのか。
俺には理解ができなかった。
口を大にして伝えたいが、俺とは全く似ていない。
これは熊谷先生の錯覚だ。
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