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しりとりの続き⑨
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(締め葵語り)
長いキスの後、おでことおでこをくっつけて、先生が言った。
「何を言いたかったのか知らないけど、良くないことでしょ。」
うっ。完全にバレてる。
知ってて俺の提案に乗ってくれたんだ。
「葵は、顔に出るから分かりやすい。車でずっとしかめっ面してたよ。」
先生がぺろっと俺の唇を舐めた。
夏前に涙を舐められたことを思い出し、くすぐったくて笑った。
「俺は猪俣とは違うから、葵が悲しむことはしない。信じてほしい。
これからたくさん笑おう。いつも一緒にいような。」
うん。
俺も一緒にいたい。
「はいって言って。」
むにゅーとほっぺたを引張られた。
「ふぁい。」
「よくできました。」
先生が、にっこり笑ってもう一度、キスをくれた。
「さあ、帰ろっか。また来ような。」
「はい。」
気持ち悪いのはすっかり治っていた。
モヤモヤは………そのうち、治るかな。
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